椅子生地の張り替え
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- 2019.07.02
家具製作の坂田です。
前回投稿より期間が空いてしまいましたが、よければ前回建築工房和のサイトへ投稿の『スライドレールあれこれ』をご覧ください。
さて、今回はダイニングチェア等の生地の張替えの話です。
20年もするとさすがに張り生地も中のウレタンクッションも破れたりヘタって来ます。
その生地とウレタンクッションは交換することで、気分も新たに使用することができます。
古い生地をはがして新たなクッション材でくるんでしまいます。
見た目には白いクッションだけですが、2種類のクッションを使っています。
3cm厚のチップウレタン(少し固めで座った時の底付き感をなくします。)の上に1cm~1.5cm厚の仕上げクッション(柔らかくて座った時のふんわり感を出します。)をのせています。
※この際、クッションを少しの接着剤で動かないように固定しています。昔のものや量産品は固定されていないものがあったりして、内部で動いてしまうことがあります。すると、生地が破れたりしやすくなるので、私は固定しています。
それができたら生地張りです。
生地も椅子専用の生地となっており、汚れに強いものや、耐摩耗性が強いものなどいろいろあります。
種類も豊富で、見本帳がありますのでじっくりと選んでもらい納得したうえで張るようにさせてもらっています。
あとは、座面周りの普段掃除できない部分を水拭きで清掃(下手に洗剤等を使うとべたつきの原因になったりします。)し、座面を戻して完成です。
交換の際に色や柄を変えると気分も新たになっていいですね。
今回はダイニングチェア1式4脚をやらせてもらいました。
もし、張替えまだまだ使えるようでしたらぜひ一度お問い合わせください。
※1脚当たり¥7,000~(生地の種類や形状により値段は変わります。)